楽器

   中国楽器  − 二胡のご紹介 −




*  今も愛される中国楽器「二胡」

 中国民族楽器の中で、現在中国の人々に最も愛され、 使われているのが擦弦楽器です。
 その擦弦楽器の代表が、し琴と胡弓です。

 胡弓は、中国の元の時代にシルクロードを経て中国に伝わり、 さまざまな改良が加えられ、 現在では中国を代表する楽器としてよく知られています。
 胡弓にはニ胡・中胡・高胡・京胡 etc 色々な種類が有りますが、 中でも代表的なものは、今回ご紹介する「二胡」という楽器です。

 二胡は、棹や共鳴胴に中国で紅木と呼ばれる木材を用い、 共鳴胴にはニシキヘビの皮が張ってあります。
 その為、ワシントン条約の規制により、 手に入りにくい楽器です。
 その音色は2本の弦を弓でこする独特な演奏方法により、 哀愁に溢れた美しい音色を奏で、 その素晴らしさから、日本での二胡の愛好者も急増しています。



*  「二胡」のしくみ

<日本の呼称と中国の呼称で表示します。>

二胡 まず、上から2本の弦が張ってあります。
  1. 弦・・琴弦(チェンシン)
    外弦(ワイシェン)・・細い方の弦。 体から離れている方にある弦という意味。
    内弦(ネイシェン)・・太い方の弦。 体から近い方にある弦という意味。
  2. 糸巻き・・琴軸(チンジョウ)
    弦の一方を巻きつけ締めつけることで弦の調子を合わせます。 上が外弦用。 下が内弦用。
  3. 棹・・琴杆(チンカン)
    ギターやバイオリンで、ネックといわれる部分。
  4. 千金(チェンジン)
    音程の基準を決めている。 この場所を変える事で音を高くしたり、 低くしたりします。
  5. 共鳴胴・・琴筒(チントン)
    音色を決定する重要な部分。 表には皮が張ってあります。 最高級の物はニシキヘビの皮が使われており、 ワシントン条約の規制があるため、 入手しにくく、 大変貴重な物です。
  6. 台座・・琴托(チントウ)
    共鳴胴をひざに乗せるためにあります。 弦の一方を留めるようにもなっています。
  7. 駒・・琴馬(チンマ)
    共鳴胴の皮の上にあり弦をのせている部分です。 弦の振動を共鳴胴に伝えます。
  8. 弓・・琴弓(チンゴン)
    バイオリンのように張ってある毛で弦をこすり音を出します。 松やにが塗られています。
  * 二胡と弓の組合わせ・・共鳴胴に棹が取り付けられていて、 そこに弦が張ってあります。 その2本の弦の間に弓の毛が通されています。


*  美しい音色を保つ為のご注意

  * 普段はケースの中に保管しましょう。

  * 二胡は共鳴胴の部分が一番重要です。・・常に張りを維持し、 たるまないようにしなければ良い音が出ません。

  * 共鳴胴の保護
  1. 叩いたり、ぶつけたりしない
  2. 水に濡らさない(湿度に弱い)
  3. 直射日光に当てない(暖房にも弱い)
  * 皮に圧力をかけない為には
  1. 弦を少しゆるめておく
  2. 共鳴胴と同じ長さに切った鉛筆を弦と弓の間にはさむ
  * 弓の保護・・松やにの部分は触らない。 手の油がつくと、音が悪くなります。




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